「キリストだと信じている」 05.11.27
マタイ16:13〜20
クリスマスは、キリスト(クリス)を礼拝(マス)するという
意味です。ですから、その日にお生まれになった幼子を、
キリストと信じて礼拝することです。
イエス・キリストと出会い、キリストとの結びつきがあることを
信じて生きていけることは、とても幸せなことです。
朽ちることのない安心と、心強さと、嬉しさを抱えながら
歩めるからです。
キリスト(ヘブル語ではメシア)とは、神さまから任職されて
特別の働きをする人のことで、王、祭司、預言者の働きが
それにあたりました。王は、神さまの御心に従って国を治め、
民の生活のために配慮し、敵から守る存在です。祭司は、
神さまと民の間にあって、罪の赦しのためにとりなし、関係を
整える働きをします。預言者は、神さまの励ましや慰めの
言葉を民に届ける存在です。ユダヤの人々は、そのような
王となり、祭司となり、預言者となってくれる真のキリストが
登場することを望んでいました。
ペトロは、イエスさまがキリストだとはっきり見抜きました。
「あなたはメシア(キリスト)」との信仰を告白したペトロに、
イエスさまは「あなたは幸いだ」とおっしゃいます。ペトロが、
キリストと結びついた平安の歩みを踏み出せるようになる
からです。
自分の王として、敵から守り、必要を満たしてくださるキリストが
おられるゆえに、思い煩いに縛られるのでなく、安心のなかで
生きていけます。
祭司として自分の罪を清めてくださるキリストがおられるゆえに、
遠慮なく神さまに信頼し、神さまと一緒に生きていることを疑わない
でも良いのです。
もう自分を責めるところで生きなくても良い。預言者として、
神さまの深い愛を身を持って示してくださり、また、罪の赦しの
宣言を身を持って示してくださるキリストがおられるゆえに、
いつも励まされ、喜んで進めます。
私たちも、キリストとの出会いへと導かれました。
そんな私たちのことを、主イエスは「あなたは幸いだ」と
おっしゃいます。